2021年06月29日

元気なうちに墓じまいの用意を済ませておく人たち

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元々、永代供養はお墓の継承者が途絶えても寺院を運営する宗教法人や霊園管理者が管理してくれるシステムだったはずです。ところが、永代供養とは永久に寺院や霊園がお墓を管理してくれるというシステムではないことがはっきりしてきました。

そこで、自分の代で先祖のお墓の承継者が途切れれば周囲に多大な迷惑がかかってしまうため墓じまい作業が必要になるわけです。しかも、近年は自分の葬儀を行ってくれる近親者がいない場合、海や山等へ散骨する自然葬あるいは、樹木葬等で自分の生きた証をこの世に殆ど残さない永代供養の方法を選択する人が現れてきたわけです。

自分の代で継承の途絶えることがはっきりした人が生きているうちに寺院や霊園とこのような契約を取り交わして費用の支払いも済ましておくわけです。首都圏では自然葬の中でも好きな樹木や花々の周囲に遺骨を埋める埋葬施設への人気が急上昇しているようです。

しかしながら、樹木葬の埋葬施設に対する人気が多すぎて、こうした墓地建設が追い付かない状態です。従って、現状では墓じまいを早速実行したくても抽選に当たらなければ枠が取れない状態が続いています。墓地を都市部近郊にむやみやたらと造成することができないためこの抽選枠をとろうとすると根気と時間が必要だと言われています。